アップデート

2018.01.07

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

僕は新年を迎えることにした。

やれやれ、新年とはなんだろう?

よくわからないな。

旧年はかつてここに存在していたか、あるいは元から存在していなかった。

ただひとつ言えることがあるとすれば、君と過ごしていた旧年は今、ここに存在していないということだ。

にわかには受け入れがたいことだが、

すんなりと月曜日の午前0時、数十秒前に忘れてしまった年越しとやらを体験した。

感動もなく、僕たちはそんな風に年を越していった。

世の中とはそういうものだ。

そして新年が現れた。

―――これはあくまで僕の考えだが―――

それは、新年のようにも旧年のようにも見えた。

オーケー、認めよう、ヤツは新年だ。

あるいはそうかもしれない。

僕はギュスターヴ・クリムトの絵画のような終末の香りがする夜空を見上げ

ひどく、むなしい気持ちになった。

そして僕は小麦粉と卵を買い、家に戻った。

そして年越しそばに天ぷらを乗せ、食後にウイスキーを流し込んだ。

たとえ、新年が何であろうと。

好む好まざるに関わらず、僕は新年を迎えなくてはならない。

やれやれ。

では、また。

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