ドゥオーモ、500年の時間をかけて作られた世界最大級のゴシック建築物。
ミラノの象徴とも言えるこの建築物には、非常に多くの観光客が集まります。
その観光客を目当てに、ドゥオーモからショッピングモールが大きく展開しているので
買い物客を含め、非常に大勢の人間が集まってきます。
そして、当たり前のことですが
買い物、建築物、どちらにも程々の関心しかない場合には、
別の楽しみ方を考えるっきゃ無いでしょう。
そう、今までの私はそうだった。
幾度となくこの地に訪れては、素通りを繰り返し、
鳩のエサや自撮り棒を押しつけてくる若者たちと、ぎりぎりの攻防を繰り返し、
カフェで腹を膨らましては、もう歩けねぇと項垂れるだけの男だった。
今年はなんとか、脳髄の奥にある4畳半アパートにて腐りかけていた
「文化的な生き方を望む自分」を奮い立たせ、ドゥオーモの中に潜入。
やはり、歴史的価値の高い建築物は違うと、素人目にも驚かされる。
外観の列塔や、彫刻の量には単純に驚かされましたが、
中の空気の冷たさは、異文化への恐怖なのか、歴史の重みなのか、築かれた世界観の影響か、
魔が潜んでいる勘違いすら覚える、表現しがたい異世界感に圧倒されました。
でも
やはり、私は文化的なことよりも
おお、これは「写真でボケて」の題材にちょうどいいね!
とか、考えて写真を撮っている自分の方が好きみたいです。
不謹慎かもしれないと考えたので、投稿はしていませんが。
では、また。